2024年7月3日
同じ仕事を長年続けると、多くの人が新鮮さを失い、日々の業務が単調に感じられるようになります。
作業に慣れると、半自動的に仕事ができるようになり、脳が活性化せず、刺激がどんどん低下していくからだと
思います。
対処する方法としていくつか挙げてみます。
1. 環境を変える:別の課に異動する、KPIのロジックを変更する
2. 仕事を変える:別の部署に異動する、転職する
3. 原点に戻る
などです。
ただし、1.や2.の方法は年齢が高くなると実行しづらくなります。その結果、多くの人は惰性で仕事を続け、定年を待つことになります。このため、早期退職を望むベトナム人も多く見受けられます。
一方で、一部の人は忙しい毎日の中でも原点に立ち返り、情熱的に仕事に取り組んでいます。
皆さんは、仕事に飽きていないでしょうか?もし飽きた場合、どのように対処しますか?
さて、仕事の優先順位を決める方法として、下記の図のように「重要性と緊急性」で4つのゾーンに
分ける方法は、多くの方がご存じだと思います。
<優先順位1>
すぐにやらなければならない仕事です。
締め切りが迫っているプロジェクト・緊急のトラブル対応など、直ちに対応しないと
大きな問題や損失が発生する可能性がある仕事
<優先順位2>
長期的な成果や成長に貢献する重要な仕事で、できるだけ時間をこのゾーンに投下すべきです。
スキルアップや資格取得、長期的な計画や業務改善、人脈づくりや健康管理など、緊急性はないが
将来的に大きな成果や成長につながる仕事です。
<優先順位3>
テキパキと片付けるべき仕事です。
定例の報告書作成やメールの返信、日常的な事務作業、簡単なトラブル対応などです。
効率よく処理することが求められます。
<優先順位4>
他の人に任せるのがよい仕事と言われています。
簡単なデータ入力やルーチンの手続き、一般的な事務作業などです。
自分が時間を割くよりも他の人に任せてしまう方が効率的です。
ただ、このメソッドは短期的には比較的簡単にタスクを分類することができますが、長期的で複雑なタスクに対しては評価や運用が難しい面があります。さらに、自分の好みや意欲という観点が欠けているため、やや機械的な分類方法と感じられることがあります。
そこで別の整理方法として、「WILL CAN MUST」という考え方があります。これは、仕事を以下のように分類します。
<WILL>
自分が情熱を持って取り組みたい仕事やプロジェクトです。例えば、自分の興味や価値観に合致する分野での新規プロジェクトや、特定の技術やスキルを活かせる活動などが該当します。
<CAN>
自分が持つ能力や経験を活かして実行できる仕事です。例えば、自分の専門知識や技術を活用してクライアントやチームの課題解決に貢献する仕事やプロジェクトです。
<MUST>
市場や組織で不可欠な役割を果たす仕事です。例えば、経営戦略に基づいた市場調査や、業界標準に合致した品質管理プロセスの設計、法的要件を満たすためのコンプライアンス活動などがこれに当たります。
「緊急度と重要度」が4つの領域を形成するのに対し、「WILL CAN MUST」では下記の図のように7つの領域に分けることができます。
上記図のAゾーンは「緊急度と重要度」の<優先順位1>ゾーンと同じように、確実に対処すべき重要な仕事です。
Bゾーンはやりたい(WILL)、必要とされる(MUST)、しかしまだできていない(CANの外)ゾーンで「緊急度と重要度」の<優先順位2>ゾーンと同じく、長期的な成果や成長に貢献する重要な仕事です。
Cゾーンは部下へやらせるもので、Ⅾゾーンは趣味的なもので、後回しにすべき存在です。
それからXゾーンは遠い将来の願望(現実的ではないかもしれません)、Yゾーンは簡単にできてしまう仕事、低価格で外注すべきものです。
最後にZゾーンは必要とされているが自身では実施できず、またしたいことでもないといった、専門性の高い外注の仕事となります。
上記の通り「重要性と緊急性」と「WILL CAN MUST」の二つの方法でタスクを分類することができますが、
「WILL CAN MUST」のアプローチでは、長期的な視点が明確になります。
特にWILL(自分がやりたい仕事)は、自分自身に対して自問することが重要です。これは、自分の本質に立ち返る重要な瞬間でもあります。また、この分類によってAゾーンに属する仕事は、自分が望んでおり、持っているスキルも発揮できます。加えて市場からも必要とされる仕事であることが確信できます。その結果、このAゾーンの仕事に取り組むことでエネルギーを高め、飽きることなく仕事を継続できるでしょう。
一度、ご自身を含めて直属の部下にもこの分類方法を試してみてください。部下の考えを発見する良い方法になることでしょう。
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国費留学生として、選ばれ、1996年~2006年まで日本で留学と仕事を経験したのち、ベトナムに戻り、日系企業に対して、経営助言のコンサルティングをしました。ベトナム人は比較的にレベルが高くないという実態をなんとかしたく、2010年からアイグローカルリソースを創設、ベトナムにある人材のレベルアップを会社のミッションに、日々、努力しています。
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PDCAのCについて
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帰省メンタープログラム
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信頼関係の構築
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社内ネガキャンへの対処
企業の行動規範
行動管理
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