2018年2月21日
日本人からして、ベトナムスタッフはよく簡単に仕事を辞めているという印象を受けているのはいうまでもない。様々な理由の中には、よく「会社に貢献できていないので、責任を取って、やめる」言い方がよく耳にする。パフォーマンスがどうしても上がらないスタッフは仕方ないが、中にポテンシャルの高いスタッフまで辞めるのは非常にもったいない。もう少し、努力していれば、成果をあげられるので、長期的な観点に立って、頑張ってほしかった。
思えば、自分が20代のときに、会社のオーナーでもある日本人上司に対して、このことを議論したことがあった。辞めるつもりはまったくなかったが、責任を取って、辞めるのは立派な考え方ではないかを言いたく、議論をぶつけたわけで。すると、日本人上司はネットで文献を調べたり、知り合いの日本人経営者から意見を収集したりして、それを参考に提供してくれた。辞めるか否かは会社にとって、良いかどうかという判断軸を持つことを教わった。今すぐ辞める選択肢以外に、成長して、会社に貢献して、よい功績を残した上で、去ることも考えられるようになった。
今すぐやめるというのは自分の能力を固定的にみて、今の環境でパフォーマンスが上がらなければ、パフォーマンスがあがる会社を探す。どちらかというと出来上がっているプロの考え方である。一方で、やめないで仕事を継続する選択は、パフォーマンスがあがるまで、自己否定しつづけて、試行錯誤して、自分を変えようと成長意欲の高い人材と言える。ベトナムスタッフは決して、自分がプロであるとは思っていない、成長意欲も高いように感じられるが、責任を取って、仕事を辞めるという考え方が強く持っていることに対して不思議に感じる。
パフォーマンスが上がらない時に、責任を取って、仕事を辞めるという考え方自体はプロとして、立派な考え方である。まだプロではなければ、上記のことを含めて、丁寧に啓蒙する必要がある。長期的なキャリアを示し、一心同体の気持ちを持っていれば、スタッフも成長し続けて、そのうちパフォーマンスが出せるようになると考えている。
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国費留学生として、選ばれ、1996年~2006年まで日本で留学と仕事を経験したのち、ベトナムに戻り、日系企業に対して、経営助言のコンサルティングをしました。ベトナム人は比較的にレベルが高くないという実態をなんとかしたく、2010年からアイグローカルリソースを創設、ベトナムにある人材のレベルアップを会社のミッションに、日々、努力しています。