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2023年6月14日

嶋村チョイス!今月のKEY PERSON

氏名:Nguyen Sonさん
会社名:NFK VIETNAM Co., Ltd.
役職:Sales Manager

「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第44回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それでは Sonさん、自己紹介をどうぞ!

Sonさん:NFK VIETNAMに勤めております、ソンと申します。1990年生まれで、今年33歳になります。出身はタインホアです。奥さんと3歳の男の子と暮らしていて、今二人目の子供(女の子です)が奥さんのお腹にいます。趣味は旅行と読書です。本がとにかく好きでジャンル問わず、基本なんでも読みます。

Q.ご本人学歴、そこからNFK VIETNAM社との出会いまで
高校を卒業した後に、ホーチミンのドンズ―という日本語学校に通い、1年間勉強しました。その後、日本へ行き、神奈川県にある日本語学校で2年間、大阪の日本語学校進学クラスで1年間勉強し、神戸の兵庫県立大学に入り4年間勉強しました。日本滞在歴はトータルで7年間くらいになります。
大学卒業後は、大学から推薦状をもらい、大手物流会社に入りました。1年程勤務した後、2018年にベトナムに帰国するため転職する必要があり、そこで出会ったのが現在働いているNFK VIETNAMでした。ベトナム法人設立のタイミングで出会い、現地法人の立ち上げメンバーとして採用され、入社しました。尚、NFK VIETNAMはフレキシブルホース(フレキシブル継手)やエキスパンションジョイント(伸縮管継手)の製造販売を行っている会社です。

(NFK社で営業マネジャーを務めるSonさん)

Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事
日本に7年間住んだ後、ベトナムに戻ったばかりの頃は色々ショックを受けました。ベトナム人の考え方、行動の仕方(コミュニケーションの取り方など)は日本人のそれと違っていました。日本にいる間に日本人の文化に慣れていたため、ベトナムの生活に慣れるまでかなり時間がかかりました。
NFK VIETNAMでは当初セールスエンジニアでした。立ち上げメンバーでしたので、なんでも自分でやらなければなりませんでした。ボールペンの購入から、制服のサプライヤー探しなど、手が空いたらなんでもやりました。新設された工場を引き渡しされた際も、掃除の人がいなかったので2週間か3週間、自分で掃除しました。そのことは今でもよく覚えています。

NFK VIETNAMは設立当初ベトナムでは知られていなかったので、新規開拓でクライアント訪問した際、「日系企業です!」とPRしても信用してもらえませんでした。また、製品の性能の良さも使ってみないとわからないことから、営業で証明することが難しく歯痒い思いをしました。
入社後に営業で力を入れた点は、直接お客様を訪問したり、代理店と同行したり、設計会社にも製品を持って行って説明して次の仕事を入れてもらったりしました。同じ日本語学校を卒業した先輩からは、数えきれないほどたくさんアドバイスをもらったりして、ベトナムでの働き方がわかるようになりました。現在は入社して5年目になりますが、4年前の売上と比較して、今の売上は2~3倍になっています。また、2023年4月の国内売上は、初めて日本向けの輸出売上を上回るという良い業績を達成することができました。努力はすぐには結果が出ませんでしたが、今年で5年目に入ってやっと結果が出てきたんだと思います。結果が表れたことで成長できたなと実感しています。

Q.現在ご担当されているお仕事内容について
現在は、営業マネージャーとして本社からのオーダー生産を維持しながら、ベトナムのお客様を開拓していくのが主な仕事です。具体的な仕事内容は、ベトナムの顧客訪問、技術提案、見積回答、不具合対応などです。主な販売先は、工場やショッピングモールほか、配管があるところすべてが営業対象になります。

Q.今後の目標(夢)は何ですか?
大きく言うと2つあります。1つは、自分が業界における専門家になって、NFK VIETNAMが3年後にベトナムでトップメーカーになること、そして10年後には海外へ輸出を行い、東南アジアでの知名度を高め、幅広く販売できるようになることです。もう一つは、ベトナムで第2工場を作ることです。

(営業チームとエンジニアチームの交流会にて)

Q.最近の御社ビジネスでの面白い話、業界最新トピック ※この道のプロとして紹介させてください!
面白い話ではありませんが、最近の話題として、よくあるのが、ベトナムの建設プロジェクトで延期や中止になるものが多いということです。例えば、道路工事でたった10mの工事を完成させるのに半年もかかっています。理由は2つあって、1つはベトナム政府の規制があまりに厳しいため、役人が案件を前進させることを恐れて、そのプロジェクトに承認しないこと。もう1つは最近、大規模な火災が発生したため、建物の消防法を見直ししているためです。先進国を真似て消防法改定したのですが、現場での考え方、行動の仕方が違うため、実行できず、工事が進められない状況です。

こういった状況下ではありますが、すべてが暗い話ではないので、当社としては継続的な営業活動に努めて将来の受注確保をしていく方針でいます。頑張ります!

Q.Sonさんから見た日本人の印象
仕事に対して真面目で、信頼度が高いというイメージです。また、謙虚であるため、遠慮して我慢してしまうことがよくあるように感じます。

Q.ベトナム/ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイス
ベトナムでの生活をもっと面白く感じるために、2つアドバイスがあります。それは会社以外の友達を作ることと、先入観を捨てることです。
ベトナム語ができなかったり、ベトナムの交通が発展していないためだと思いますが、日本人は欧米人に比べてあまり旅行しない気がします。もし、あまり旅行していないのであれば、旅行をして、旅先で会社以外の友達を作ってみると、ベトナムでの生活をもっと面白く感じると思います。
また、日本人はベトナムに来る前にベトナムやベトナム人のことを調べると思います。ですが、調べたことと、実際ベトナムで過ごして感じることは違うと思います。ですので、調べてもいいですが、先入観を持たないで欲しいと思います。日本人だけではありませんが、同僚を作るには、先入観を捨てるのは大事だと思います。参考にしてみてください。

(108クラブ・・・日本に留学または日本で仕事をした後にベトナムに戻って活動しているメンバーの集まりの忘年会)

Sonさん取材ご協力いただき、ありがとうございました!

【インタビュアー】
パートナー兼ハノイ支店代表 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
連絡先:(Tel) 090-1828-660 (Mail) takuji.shimamura@hrnavi.com
コメント:ベトナムで人材採用のお手伝いをしております!人材の件でご相談ございましたらいつでもお問い合わせください。

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