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2021年10月6日

嶋村チョイス!今月のKEY PERSON

氏名:Dao Thi Lanさん
会社名:AGREX DNP Vietnam Company Limited
役職:BOD 代表者アシスタント(Board of Director Assistant)

「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第27回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それでは Lanさん、自己紹介をどうぞ!

Lanさん:私は、Dao Thi Lanです。Lanは漢字で書くと「蘭」で花の意味です。出身地はハイズン、今はハノイに住んでいます。
子供の頃は、将来自分が外国の方と外国語を使って仕事をするなんて思っていなかったのですが、高校を卒業して実習生として日本へ行くチャンスがあり、そこから日本語との縁が生まれました。日本での実習では岐阜県のプラスチック製造工場で3年間働きました。1年目は生産ライン、2年目は検査の工程を担当しながら、日本語も勉強しました。
日本からベトナムに戻ってからは、やはり大学を出たほうがいいと考え、ベトナム商科大学の経営管理学部へ入り、4年半勉強しました。同時に日本語も勉強を続けました。
現在は、結婚し子供が二人います。今年息子が12歳、娘が6歳になります。
趣味は歌うことです。学生時代、将来は歌手になりたいと思っていましたが、父と母は私が歌手になることに反対でしたので、実習生になりました(笑)でも、今でも歌うことが大好きです。

(AGREX DNP社で会社の要として活躍されているLanさん)

Q.Lanさんが現職AGREX DNP Vietnamと出会うまで
私が実習生として日本へ行った時、一緒に7人が日本へ行きましたが、そのうち6人が辞めてしまい私だけが残りました。私は絶対辞めないで3年間実習を終えてベトナムへ帰ると決心していました。また、社長夫妻と一緒に暮らしていろいろなことを教えてもらい、親切にしてもらい、無事3年間の実習を終えることができました。私は社長夫妻を日本のお父さんとお母さんだと思っていました。そういった体験が、ベトナムに戻ってからも日本人と一緒に働きたいと思い、日系企業に就職することに決めた理由のひとつです。
大学を卒業してからバクニンの工業団地にある日系企業で、バックオフィスとして品質管理システムの仕事を5年程ほど担当しました。子供が出来て出産や育児のためバクニンに通うのが大変になり、ハノイでの仕事を探すことにしました。出産、育児で1年半程の休職期間を経て、2016年の8月にAGREX DNP Vietnamに入社し、現在は5年ちょっとになります。

Q.現在のお仕事内容について教えてください。
AGREX DNP Vietnamへは、生産部のコミュニケーター(通訳)として入社しました。マニュアルの翻訳や日本側との業務の調整をしていました。11カ月程経ち仕事に慣れた頃、人事異動でBOD(会社主要メンバー)のアシスタントに就くことになりました。抜擢された当時は自分に出来るのかと不安でしたが、この仕事は私にとって大きなチャンスなのでやりたいと思い挑戦を決意しました。
仕事の内容は、社長の指示や依頼を各関連部門に伝えたり、逆に関連部門から社長に対して提案や報告を社長へ伝えています。その他、通訳や、接待の対応や、外部監査の際の対応もします。各関連部門のサポートもあります。

(会社の設立記念日に撮影された一枚です)

Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事は何ですか?
BODアシスタントポジションの仕事で、就任当初は色々と苦労がありました。このお仕事では関連部門サポートのため通訳をしますが、初めは専門用語がわからなかったので大変でした。バランスシートや、固定資産の減価償却など経理の用語や、情報セキュリティに関する専門用語、人事総務に関する用語など、ベトナム語でも聞いたことがない言葉が出てきたので、自分で言葉の意味や概念を調べたり、経理の用語でしたら経理の担当へ、人事総務の関連だったら人事総務の担当へ聞いたりして解決してきました。
また、その他で大変だったのは駐在されている日本人社員のワークパーミットやビザ申請です。初めは人事総務が担当していましたが、途中からその担当者が退職してしまったため、私が担当するようになりました。ビジネスライセンスの更新も担当しています。これらは政府の機関へ提出する書類を準備するため、関連の法律、通達やすべての関係の情報を調べなければならず、最初はどこから始めなければならないかもわからなかったのでとても大変でした。法律がアップデートされていたりして、提出した書類を何度も返却されたこともありました。そういった失敗もありましたが、失敗を活かして業務を覚えることができたので今となれば良い経験ができたと思ってます。
日常業務においても、社長へ資料を提出した際、よくチェックしていただき、できていない部分をアドバイスしていただいてます。私は指摘されたことを繰り返さないように注意します。社長は仕事に対して厳しいですが、その厳しさのお蔭で仕事の質も少しずつ上げることができたと感謝しています。

Q.Lanさんの今後の目標(夢)を教えてください。
経理や、人事総務の知識で自分の足りないところもっと増やしてスキルアップしたい、というのが一つです。もう一つは、AGREX DNP VietnamはTISインテックグループに所属していますが、TISインテックグループの掲げるコンプライアンスのため、会社の事業活動に関わる法律の更新情報を収集する方法を改善し、より的確に対応できるようになりたいです。

Q.最近の御社ビジネスでの面白い話、業界最新トピック ※この道のプロとして紹介させてください!
当社は、BPOサービスを展開、その中でも日本語データ入力を主軸としております。
AGREX DNP Vietnamの日本語データ入力の特徴は、日本語がわからないベトナム人でも4ヶ月ぐらいの特別な教育をクリアすれば日本語データ入力ができるようになる、というのものです。このノウハウはベトナムで当社しか持っていない技術となります。
そして、2020年4月より大日本印刷(DNP)様と資本業務提携を締結しました。
DNP様から資本業務提携をいただいたのも、親会社であるアグレックスとDNP様ですでにお取引させていただいている中で、アグレックスのベトナム拠点に興味をもっていただき、私たちと信頼関係が得られた結果だと思います。

(社員皆さんでの集合写真 入居オフィスビル前にて撮影)

Q.ベトナム人から見た日本人の印象とはどんなものでしょう?
とても勤勉で仕事に対して責任感が強いというのが私の日本人に対する印象です。また、コミュニケーションが丁寧で、間違えていなくても「ごめんなさい」と言ったり、「ありがとう」という言葉もよく伝えてくれます。ベトナムにおいて、私や私の親世代では、実はそれほど「ありがとう」と言う習慣がないので、日本人は丁寧だなといつも感じてます。

Q.ベトナム/ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイスをいただけますか?
ベトナム人と家族の話をしたらいいと思います。なぜならベトナム人は家族を大切にしているので、家族の話をすればその人のこともよく知ることができるからです。
あとは日本人も同じだと思いますが、仕事の後で一緒に飲み行って楽しく過ごせたら、仲良くなれてベトナム人も喜ぶと思います。

(会社の設立記念日のパーティーでの写真です)

Lanさん取材ご協力いただき、ありがとうございました!

※掲載しました写真のイベントは、コロナ流行前に開催されたものです。

【インタビュアー】
パートナー兼ハノイ支店代表 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
連絡先:(Tel) 090-1828-660 (Mail) takuji.shimamura@hrnavi.com
コメント:ベトナムで人材採用のお手伝いをしております!人材の件でご相談ございましたらいつでもお問い合わせください。

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