2020年1月8日
氏名:TRAN VAN MINHさん
会社名:HYBRID TECHNOLOGIES VIETNAM CO.,LTD
役職:CEO
「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第11回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それではMinhさん自己紹介をどうぞ!
Minhさん:1986年ベトナム生まれ、1994年、9歳の時に初めて日本に行きました。
小学校から、気づいたら大学まで日本にいました。
大学を卒業してからは日本の製造大手に入社し、ベトナムのエネルギー関係の業務に携わりました。
1年ちょっとの間、日本とベトナムを行ったり来たりの生活をしていました。
その後ベトナムへ本帰国することになりました。
(いつも社交的で明るいMinhさん。みんなが憧れる社長像です。)
ベトナムでは日本で上場している製造業の会社に就職をして、工場の請負管理や人材派遣に携わりました。業界で2番目に人材派遣ライセンスを取得しました。その後、いろいろあってその会社からは人材派遣事業でスピンアウトすることになり、そこの合弁の社長をやらせていただきました。
その後FPT Information System JAPANの社長に抜擢していただきました。本格的に数万人規模の会社に入ったのが初めてだったので、勉強になりましたし、いろいろな意味で成長させてもらいました。巨大組織の中で一管理職はどんな立ち居振る舞いをすれば良いのかを、まさにそこで学んだように思います。
ちょうどその後にEvolable Asiaと縁があり、一緒にやらないかとの誘いがあって始めたのがこのHYBRID TECHNOLOGIES VIETNAM CO.,LTDという会社です。
Q.HYBRID TECHNOLOGIES VIETNAM CO.,LTDはどんな会社ですか?事業紹介をお願いします。
Minhさん:>この会社は設立4年目、売上成長率前年比300%、営業利益も200%を超えました。倍々ゲームでずっとやって来ています。日本は東京と大阪、ベトナムはホーチミン、ハノイ、ダナンにオフィスを持っています。今は人数も800人近くいます。(従業員数は現在おおまかにホーチミン300、ハノイ200、ダナン200くらいの規模になりました。)資本でいうとEvolable Asiaの連結子会社となっています。Evolable Asiaより開発事業を譲渡されているのもあり、人数が増えています。有難いことに引き合いも多い状況です。
コアとなる事業は2つあって、受託ラボ開発と、AIです。
受託ラボ開発は僕らはハイブリッド開発と言いますが、ハイブリッド開発とは、日本で要件定義や仕様の確定業務を行い、ベトナムの専用ラボで開発を行います。ベトナムの会社でこれができる会社はあまりないんです。コストを抑えながら柔軟な対応ができるのが弊社の強みです。
あとひとつはAIに力を入れています。昨今AIをやっているところは多いですが、弊社ではソリューションを行っています。例えば、最適化の課題や、レコメンド機能といったところでAIのソリューションとして提案を行っています。
Q.最近の会社取り組み、ニューストピックを教えてください。
Minhさん:過去、Evolable Asiaが行ったGREEさんや電通さんとの合弁といった動きのように、今後も活発になっていくと思っています。僕らが提供するラボはチーム人数が2、3人規模のところから、100名もいるところがあります。お客様の事業計画にもよるので、規模が大きいからといって一概に合弁を作るという訳でもないです。
合弁は結婚生活に近いところがあるので、そこまでベトナムに入っていきたいとか、それを起点としてベトナムの市場に攻めていくとかことでいうと、合弁をして、とか業務提携をして、事業を展開していくというパターンが多いですね。
後はシステム開発以外にも、ベトナム特有の許認可系も一緒に行います。うちの会社ではそういう仕組みができているので、お客様からしたら案件を投げれば、開発ができる、という状況になってます。提携することでスピード感はありますね。
最新のニュースは、ベルギーのシントロイデンというサッカーチームのオフィシャルスポンサー契約を結びました。ベトナムで初のスポンサーです。ベトナム代表の選手や日本代表の選手が在籍しています。
Q.IT事業を通してどう社会に貢献していきたいですか?またミンさんの仕事での夢を聞かせてください。
Minhさん:会社というのは社会の公器だと思っているので、公器という以上、事業を通じて社会貢献をやらないといけない、というのは大きな使命としてあります。じゃあその使命に対して具体的にどうやって進んで行くのかというのは、ベトナムでの高度人材の雇用の創出です。日本で言うと人口減は絶対課題でじゃないですか。政治や企業としてイノベーションしてなんとかやっていこうというのはあるんですが、僕らのやり方はベトナムの若い力で日本の少子化に対して貢献していく。ベトナム人初東証マザーズ上場で日本とベトナムを一緒に元気にしたいですね。
ある意味マザーズ上場というのは資金調達のひとつの手段ですし、信用力の向上、あとは予算をちゃんと管理していこうとか、コンプライアンスは大丈夫なのかとか、上場するための準備をすることでコーポレートガバナンスの強化にも繋がります。そういう意味においても組織としてすごくいい刺激になります。今まで無計画でやってきたことを計画に通りにやりましょうとか、しかも基準に則ってやるということはとても大切だと思っています。
(会社の食事会にて。よく決起集会やパーティ開催など社内企画が目白押しです。)
(誕生日のお祝いで社員からサプライズプレゼント。美女に囲まれ羨ましい!)
Q.IT業界の最新動向を教えてください。
Minhさん:> AIとIoTでどれだけ社会に浸透していくかということがすごく大事なんですが、ベトナムではまた段階が違っていて、街づくりとか、農業から工業化に向かっていく国だと思いますので、世界の潮流としてはAIとIOTなんですが、そこに対してアプローチしていって挑戦していくのは変わりないんですが、イノベーションを起こせる為にはベトナムが、AIやIoTの解決力を持ってオフショア先からいかに脱却できるかがポイントかなと考えております。
Q.ベトナム人から見た日本人の印象を聞かせていただけますか?
Minhさん: 日本では正解主義というか、完璧にしたい傾向が強い雰囲気があると思います。ベトナムは無茶ぶりで、アイディアがあればわかんないけど取り合えずやる!という気質があると思うんです。そしてそれを許容できる社会、寛容ではないんですが、どうせ失敗するけどまあいいや、やってみればいいやと許容できる社会ができてるんですね。でも日本では失敗すると結構痛い目に合うというインプットが強い。成功は失敗の積み重ねでできるのに、失敗しちゃいけない社会になっているから、そこは機会損失だなと思います。保守的な空気感に包まれて、それに圧倒されてできない。なのでチャレンジしたいしたい人は海外に出て行ってしまうんじゃないでしょうか。僕らは革新していこうとか、取り合えずわからないけどやってみるかとか、東証マザーズまだ誰も今までできなかったけどやってみようか、失敗するかもしれないけど、ただ、許容してくれる大人もまだ日本にいっぱいいるので、助かっているんですけど。。。
Q.ベトナム人と上手く働くために、ミンさんから日本人へアドバイスをお願いします。
Minhさん: ベトナムに住む日本人は、ベトナムに住みたい、ベトナムの人が好きという人はほとんどいないじゃないですか。何かのミッションが課せられて、何かの目標に対してベトナム人を動かして自分もその中で動いていく、というのが9割くらいかなと思います。そういう方々に対して、本音で語り合えばベトナム人は快く自宅に招いてくれたり、現地の情報についていろいろなことを教えてくれます。そこに対し日本のスタイルに合わせるかベトナムのスタイルに合わせるか、それは好みじゃないですか。合わせる必要はないですよ。
(ホーチミン支店の社員旅行でのグループ撮影。皆さん楽しそうです)
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インタビュアー
ハノイ支店マネジャー 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
E-mail: takuji.shimamura@hrnavi.com
Tel: 090 1828 660
コメント:ベトナムで人材採用のお手伝いをしております!人材の件でご相談ございましたらいつでもお問い合わせください。
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