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2021年7月12日

嶋村チョイス!今月のKEY PERSON

氏名:Vu Thi Ngaさん
会社名:YAMASHIN VIETNAM CO.,LTD
役職: GA-HR Manager

「嶋村チョイス!今月のKEY PERSON」第24回を始めます!
どうぞよろしくお願いします。それではNgaさん、自己紹介をどうぞ!

Ngaさん:Ngaと申します。ハノイの郊外で生まれました。現在33歳です。
私の名前と母の名前を並べると「月のお姫様」という意味になります。祖父が考えてくれました。
今一番好きな時間は、4歳の娘に、寝る前に絵本を読んであげるひと時です。
趣味は本を読むことです。心理学に興味があり心理学の本を読んでいます。

(YAMASHIN VIETNAM社で人事総務マネジャーとして活躍しているNgaさん)

Q.Ngaさんの学歴、そこからYAMASHIN VIETNAMとの出会いまで
私は2010年にハノイ国家大学の日本語学科を卒業しました。卒業後は大学生の時にインターンシップに参加した日系の製造会社に就職し、そこで5年間、人事総務と会計を担当しました。その後日系のIT企業で総務、人事、営業として4年間働きました。その間に2017年に子供が生まれましたので、もっと子供と一緒に過ごしたいと思い、自宅から近い職場へ転職をしようと決意しました。その時ちょうど御社とのご縁があり、YAMASHIN VIETNAMを紹介していただき、2019年9月に入社することになりました。なぜ日本語を使って日系企業で働きたいと思ったのかと言うと、日本語は美しい言語だからです。最近では自分の気持ちを伝えるのに日本語で表現したほうがよりしっくりくるような気がしています。

Q.現在のお仕事内容について教えてください。
現在はMETAWATERの駐在員事務所の社員として、ベトナムの各案件を担当しています。
METAWATERではベトナム各地に案件があります。例えばハイフォンの浄水場や、ホイアンの下水処理場など、またベトナムだけではなくカンボジアや、インドネシアにも案件があります。その案件に関するベトナムでの製作の管理や、プロジェクトが実施されている間の通訳など、エンジニアとして働くこともあれば、営業とは違いますがお客様のところへ訪問して交渉や通訳をしたり、事務所での経理やアドミンの仕事も行います。所長が不在の期間は所長代行として事務所運営を行ったりもしました。

Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事は何ですか?
YAMASHIN VIETNAMは主に建設機械用オイルフィルターを製造しています。建設機械の中に組み込まれ、機械内部のオイルからダストをろ過するフィルターです。建設機器の性能向上や破損リスクの低減につながります。ベトナムでは他に同様のものを作っている会社は聞いたことがなく、それはつまり現地ではニッチな市場に位置づけされると考えていますので、今後YAMASHIN VIETNAMからベトナム国内の建設機械メーカーさまへ販売されるのが楽しみです。
YAMASHIN VIETNAMはタンロンⅢ工業団地に新しい工場を建てて、今年の11月からの稼働を目指しています。その中で私は会社として機能させるため、社内規則を作ったり、ファシリティ購入先の選定、また法律事務所や食堂、保険業者など工場で使うサービスの外部業者選定、人事採用などを行っています。そのほか従業員の勤怠管理、給与計算等の月次業務も行っています。
YAMASHINグループとしてベトナムに初めて進出しましたので、ベトナムのことで分からないこともあります。そのため本社から質問が来て、私が調べて回答するというやり取りをすることが多いです。わからないことがある場合には先輩や知り合い、コンサルティング会社等と相談します。一から会社の仕組みを作るので大変ですが、やりがいのある仕事です。

(タンロンⅢ工業団地新工場の地鎮祭にて)

Q.入社してから大変だったこと、成長のきっかけになった出来事は何ですか?
2019年9月に私が入社した時は現在のYAMASHIN VIETNAMが設立される前で、親会社のYAMASHIN FILTER駐在員事務所でした。社員は私一人で、上司は出張ベースで月に一回ベトナムに来ていました。2020年3月からコロナウイルスの影響で外国人のベトナムへの入国が難しくなり、上司がベトナムに来れなくなり、業務のやり取りはすべてオンラインになりました。そのため、相談したいことをすぐ相談できなかったり、決裁をもらいたいことがあってもすぐに決裁をもらうことができませんでした。また、上司がそばにいませんので自分のやっている仕事がきちんと評価されるのか、悩むこともありました。それでモチベーションが下がったこともありました。書類にサインをもらうのに1ヶ月とか2週間分先の必要性を見越して宅急便で上司に送りました。
その当時は、社内外でなにか打ち合わせするにしても、WEB会議がメインでしたので、オンラインコミュニケーションの能力をもっと向上させたら、より仕事の生産性が上がるのではと思ったことがきっかけで、そこからWEB会議の前には必ず上司に伝えたいことをまとめて、誤解が生まれないよう正しい日本語で整理を行い、相手にわかりやすく伝わるよう考えてメモを作って準備をしました。大変でしたがそうすることで自分の成長にも繋がったと思っています。そのうちにWEBでの会議にも慣れ、楽しんで仕事ができるようになりました。

Q.Ngaさんの今後の目標(夢)を教えてください。
現在は人事総務の仕事をやっていますので、大きな目標としては会社のみなさんが働くのに快適な職場環境を作ることです。製造業の工場勤務は土曜日すべてが休みという会社はあまり聞いたことがありません。私の夢はYAMASHIN VIETNAMを土曜日毎週休みにすることです。そのためにはみなさんと一緒に頑張って利益を上げて、労働時間を短縮したいと思っています。私にも子供がいますが、多くのベトナムの女性は子育てしながら仕事をしています。女性にとって働く時間と家族と過ごす時間のバランスが取れた、ワークライフバランスの良い柔軟性のある会社にしたいです。また、快適な環境という意味は、上司部下とも気を遣わずディスカッションできる環境であること、また自分の仕事だけではなく、もし余裕があれば社員同士で協力し合える環境であることが大事だと思っています。

(3月8日の国際女性デー【International Women's Day】の食事会にて)

Q.最近の御社ビジネスでの面白い話、業界最新トピック ※この道のプロとして紹介させてください!
YAMASHINグループでは、現在メイン量産工場はフィリピンのCEBU島にあります。
建設業界の急激な需要増により、今フィリピン工場では製造ラインキャパを圧迫しているため、一日でも早くベトナム工場へ生産を移管できるようにみんなが努力しています。
また、コロナ禍のため、直接会うのを避けるため一次採用面接(※もちろん最終面接は直接Face to Faceで実施しています)としてWEB面接を導入するようになりました。直接面接する回数を減らして、できる限り時間を短縮することでたくさんの人とお会いできるので、人事業務の効率化という点では良いことだと思っています。コロナが終わっても続けていきたいと思っています。

Q.ベトナム人から見た日本人の印象とはどんなものでしょう?
一番印象的なのは責任感が強いということです。仕事の面では、例えば何か問題がある時、他人のせいにせず、自分の責任であることを意識して、最後まで解決できるように努力します。
仕事面以外では、例えば道に迷った時、誰か日本人に聞くと、詳しく案内して、それでもわからない場合は目的地まで連れて行ってくれる人が多いですね。

Q.ベトナム/ベトナム人をもっと知るため、日本人へのアドバイスをいただけますか?
定期的に一緒に食事をしたりします。休憩時は仕事の話をしないで、文化の違いやプライベートの話をしましょう。日本人はあまりプライベートな話をしませんが、ベトナム人と仲良くなりたいなら、それはおすすめです。あまり深い話ではなく、例えば、兄弟が何人いますか?結婚していますか?子供育ては大変なことはなんですか?などを聞いたら、ベトナム人との距離感がなくなると思います。

(会社設立して第一回目となる記念すべき社員旅行での写真です)

Ngaさん取材ご協力いただき、ありがとうございました!

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インタビュアー
ハノイ支店マネジャー 嶋村 拓史(しまむら・たくじ)
E-mail: takuji.shimamura@hrnavi.com
Tel: 090 1828 660

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